十字軍 => 海と夕焼

2007-12-14-Fri-22:23
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 十字軍の話が出たところで、道楽人には十字軍で連想する物語がある。
 この海の都の物語第3話の最後のほうにフリードリッヒ2世率いる第5次十字軍の話がすこしあるのだが、その第5次十字軍に参加したある少年の話。

 
 三島由紀夫 「海と夕焼」 という文庫で10ページほどの本当に小さいお話。
  花盛りの森・憂国 という短編集の中に入っている。
 高校生の頃読んだのだが、未だに 三島由紀夫=絵画 のイメージが強烈に残っている。
 鎌倉の山の上から夕暮れの海を望む風景が本当に絵画のように思い浮かぶんです。
 行ったことも無いのに、800年前のフランスの片田舎で羊追いをしている少年の姿が絵になって残っている。
 先ほど、本屋からこの本を買ってきて、「海と夕焼」をまた読んでみた。
 やはり、絵画だ。 短編小説なのに文章が絵画なのだ。

 年老いた寺男と聾唖の少年が寺の裏山に上って西の方向の海をみて、老人の少年の頃の話を耳の聞こえない少年に語り聞かせる。
短い物語なのに、強い印象を残す。傑作だと思う。
三島の作品は、いくつか読んだが、どれも、絵となって残っている。
人は、『金閣寺』や『仮面の告白』などのするどい人間の心の描写を三島の真髄というが、道楽人はやはり、絵としての三島作品が好きだ。

 少年の羊飼いの絵が見つからなかった。
 ミレーの三部作のひとつ
 羊飼いの少女 1864年作

名著 50

2007-11-14-Wed-22:13
『大人のための世界の名著 必読書50』
というのをうちのかみさんがかっていたので、パラパラと読ませてもたった。

50のタイトルを見ると一冊も完読したものはなかった。

最初に出てくるアランの『幸福論』 これは、最近、イラスト付きの本が、書店にでていたので、本屋で立ち読みした。

−−−−− 道徳とは、 何をすべきで、何をしてはならないか。 
そこまでは分かる。

アランは、『もし、道徳論をかくならば、第一の義務に不機嫌でいないこと』

そうだ。 道徳とは幸福論とイコールなんだ。

晋三さんは、これがわかっていなかったから病気になって退任を余儀なくされたんだな。

最近は、この手のインスタント読書が多いような気がする。
たしかに便利だ。ふむふむ。

武器と平和と貧困

2007-09-01-Sat-12:47
 先日のニュースで世界で現在小型銃器類が8億以上あるらしい。
 一般の武器所持が基本的に禁止されている日本では考えられないが、フロンティア精神のアメリカでは武器所持が当たり前なのか。
 一般的な日本人は一般人は武器不所持で警察が持てばいいと思っているが、アメリカ合衆国を筆頭に多くの国の人々は自分の身は自分で守るのが当たり前と言う考えなのだ。

これと
パール判事 中島岳志著 を読んでいろいろ考えさせられた。
世界連邦樹立を理想とするパール。
道楽人の平和感、戦争感と大方一致するのだが相違点もいくつかあることに気づいた。
 ガンジーの思想はすばらしい。しかし、「人間の欲望をうまくコントロールできれば」というカッコ付きになってしまう。
 現在のインドでもやはり武器は捨てられない。それどころか、パキスタンとの半戦争状態が続いている。
 インドでは国の独立は達せられて、これから繁栄へ向かっている。
 豊かになればなるほど欲望をコントロールできなくなってくるのではないのだろうか。
 「武器を捨てて本当に生きていけるか」ということは
 「今の自分の豊かさを捨てられるか」または「あいつと同じように豊かになりたい」とイコールだと思う。
 マザーテレサを尊敬はするが、同じ行いはできない。
 貧しさのために戦争になる。戦争のためにさらに貧しくなる。
 それを断ち切るためのガンジーの思想なのだと思うけれども。なかなか実行は難しい。
 貧しさが「悪」ではあるが、そもそも「豊かさ」「貧しさ」ってなんなのか?

http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070512/1178948153
読んでみたくなった。

衣食住足りても豊かといえない、足りただけでは貧困という時代になってきているのか。
あんまり考えると頭おかしくなってしまうので、このへんで。


それでも世界には「飢え」と戦っている多くの人がいる。

パール判事の本

2007-08-21-Tue-09:52
 先週テレビでパール判事を見たあとで、すぐamazonでパール判事の本を注文した。
 さすが、テレビの影響か注文してから通常翌々日には届くのに5日ほどかかった。
 届いたのは、
パール判事の日本無罪論 (小学館文庫) 田中 正明; 文庫; ¥ 560
パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義  中島 岳志; 単行本; ¥ 1,890

「パール判事の日本無罪論」というタイトルが気になったが、とりあえずこの2冊が簡単に注文できそうだったので今回の注文となったのだ。
 まずは、この文庫の方から読み始めたが、160ページぐらいまで読んだところで読む気がしなくなってきた。
 やはり、この本、おかしい。タイトルどおりまさに日本無罪を言うために、パール判事の都合のいい部分だけ拾い上げている。パール判事は、南京事変を明らかに非難しているのに、そのへんは無視。なんと、この作者、松井石根の秘書だったそうだ。
 百歩譲って、時代背景を考えれば、日本が先生とした西洋列強の行動を真似ただけだと思うが、だからと言って、先住民を掃きだすようなやりかたでの大陸への移民が許されるのだろうか。ヨーロッパがそのやり方で何百年もやってきて、お咎めを受けなかった。だから、日本も同じなんだ。という言い方が良いのであろうか。
 この本は、こんな意見もあるということで読んでおこう。
 それにしても、このような本が何十年も出版され続けるのは残念だ。

 くしくも昨日は、安倍首相がインドを訪問した。

 もう一冊の中島さんの本は、まだパラパラと見ただけなので、読後感は後ほど。
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